「チック・ステップ プロジェクト」は、チック症で悩むお子さまと保護者の方に向けて、自宅から参加できる新しいトレーニング(CBIT:シービット)をより多くの方に届けるための研究のひとつとして行われます。
トゥレット症などのチック症状をもつ100人のお子さまに参加いただき、「どのようなタイミングでトレーニングを始めるのがいちばん良いか?」を探ります。
この研究は、文部科学省の助成(科研費・基盤研究C)を受けて行っています。
獨協医科大学埼玉医療センター子どものこころ診療センター
研究代表者 井上建
チック症は、自分では止められない「まばたき」「咳ばらい」などの動きや声が
繰り返し出てしまう状態です。
多くの方は自然に落ち着いていきますが、学校や生活に困るようなチックが続く場合は、
治療が必要になることもあります。
CBIT(シービット)は、チックをやわらげるための特別なトレーニングプログラムです。
チックを意識してコントロールする練習をしていく方法で、日本を含めて多くの
国の医療ガイドラインでも「最初にすすめられる治療法」として紹介されています。
「RG-CBIT(リモート&グループCBIT)」は、
より多くの方へCBIT(シービット)を届けるとともに、
チック症状に悩むお子さまと保護者の方が、
もっと気軽に参加できるようにすることを目的に開発した、
新しい形の支援プログラムです。
CBIT(シービット)の9回のセッションとホームワークを、すべてオンラインで実施します。通院の負担がなく、ご家庭から安心してご参加いただけます。
3~5名の少人数グループで行うため、同じような悩みを持つご家庭と一緒に、支え合いながら取り組める環境です。お子さまと保護者の方にとっても、「チックに悩んでいるのは自分たちだけではない」と感じられる時間になります。
RG-CBITに参加した40名のお子さまと保護者の方にご協力いただき、臨床研究(ランダム化比較試験)を行いました。
※ランダム化比較試験とは、公平な条件で治療や支援の効果を検証する研究方法です
日時 | 日曜(夕方から夜) |
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時間 | 1時間 |
期間 | 約10週間(全9回) |
スケジュール | 現在募集中のスケジュール詳細は、こちらのリンクをご確認ください。
※リンク先は外部サイトのため、本プロジェクトに参加をご希望いただく方は、当画面を下部までスクロールしてフォームよりお申込みをお願い申し上げます。 |
開催場所 | ご自宅よりオンラインでご参加いただけます |
チック症とCBIT(シービット)についての基礎的な内容を学びます。
基礎編で学んだことを活かしてチックを和らげる方法を実践します。
個別面談では、チックの症状に応じた「作戦会議」を行います。
プログラム終了後の生活で役立つスキルを学びます。
この研究では、CBIT(シービット)を「いつ・どのように始めるのが効果的か」を明らかにするために、開始時期や対象の客観的な基準を見つけることを目的とした臨床研究です。
現在、トゥレット症などのチック症をもつ100名のお子さまとその保護者の方のご協力をお願いしています。
※ホームワークは1回あたり15‐30分程度が見込まれます。
「RG-CBIT」は、子どものこころと行動らぼの協力のもとで実施されています。
プログラムは自費での参加となっていますので、その内容や参加の費用については、
こちらのページよりご確認ください。
「チック・ステップ プロジェクト」では、研究へのご協力として、開始前・開始後・終了1か月後の計3回、
アンケートにご回答いただきます。
すべてのアンケートにご協力いただいた方には、
謝礼として7,000円分のギフトカードをお渡しします。